皆さんは、トマトの『わき芽』ってご存じでしょうか?
トマトの茎と葉柄(葉っぱにくっついている茎みたいな部分)の間、
それこそ『わき』のような場所から生えてくる芽のことです。
通常、このわき芽は取ります。
これを『わき芽かき』といって、わき芽かきを徹底的にやることで、
トマトの大きさが揃った一本仕立てという栽培スタイルになります。
茎が一本だけすっと伸びた、わかりやすい育ち方で、大玉トマトではよく行われる方法です。
一方、わき芽を残す場合、
例えば最初のわき芽だけ残して、後は全部取ってしまう場合、
茎がY字型の、二本仕立てという栽培スタイルになるのです。
ちなみに、今年の百姓庵では、わき芽をほとんど取らない『ソバージュ栽培』。
つまり、『放任栽培』というスタイルにしています。
大玉トマトのように大きさを揃えないと気になってしまうものには向きませんが、
百姓庵のトマトは中型のイタリアントマト。
大きさは、肥料と水がしっかり行き届いていれば、一本仕立てにしなくても気になりません。
百姓庵では、肥料と水をたっぷりあげるので、
ソバージュ栽培で沢山の美味しいトマトが、
沢山のわき芽からたっぷり取れるのです。
ちなみに、農業を始めて、このわき芽で驚いた事があります。
それについては、また次回、お話ししたいと思います。
(小松 怜史)